同じ?格安「肘掛け」を比較してみた【アームレスト、リストレスト】

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快適になったパソコンまわり。(Photo by kimukuni)

つらい重力

宙に浮くのはつらいのです。

大人の片腕は重さが3キロ以上あります。腕が浮いたまま長時間のキーボードやマウス操作は過酷です。変な格好をしていると、肩やら首やら背中やらに痛みを感じてきます。

そこで、安価な「肘掛け」を買いました。「パソコン・デスク用アームレスト」とか「 リストレスト」とも言います。マウス操作のときに腕を安定させることができます。

すべてプラスチックでできていました。クランプで机の天板をはさみます。大きなナットで締めます。これで固定する仕組みです。800円台から1000前半が相場の品でした。

購入者たちがアマゾンに残した「カスタマーレビュー」を読むと、さんざんな言葉が飛び込んできます[1] 。「表面のフェイクレザー部分は袖との摩擦で2日でめくれてきました」とか。「一番上のカバーがメラメラはがれて、これはひどい」とか。

ところが、面白い傾向があります。たいてい、そこに好意的な言葉が小さく添えられています。「すごく楽になって便利だけど」とかみたいな。苦虫をかむような褒め方です。愛憎相半(あいなか)ばする思いが伝わってきます。安かろう悪かろうではなかなか言い切れません。絶妙な評判です。

いすに肘置きがない

私のいすには肘置きがありません。取ってしまったのです。これで収まりがいい。いすの肘置きが机の天板にぶつかりません。部屋も机も広く使えます。ところがしばらくしますと、身体のあちこちが痛みはじめました。腕が宙に浮いているからのようです。

人間の腕は結構重い。そんな話を耳にします。具体的にどれくらいなのでしょう。「キッチン用のデジタルはかり」に自分の腕を置きました。結果は「Error」。私のはかりは1キロ以上は計れないからです。さらにネットで調べてみます。「50キロの人なら3キロ」[2]とありました。米袋3キロを想像してみます。相当な重さです。この腕の重さはあなどれません。ケアしなくては、身体にダメージを受けてしまうでしょう。取り返しがつかないことも起きてしまいます。

腱鞘炎、頸肩腕障害、キーパンチャー病の恐怖

業界紙の記者で頸肩腕障害(けいけんわんしょうがい)になった知人がいました。かつて、キーパンチャー病とも呼ばれた恐ろしい病気です。タイピスト、マーケットのレジ係、ピアニストなど指を酷使する職業に多いと言われています[3]。首・肩・腕を中心にしびれなどの症状が現れるそうです。この記者の場合は慢性化してしまいました。そして、仕事の継続が難しくなり、最終的には転職を余儀なくされてしまったのです。このような事態にならないために、指や腕に負担をかけない気づかいは大事だと思います。

さて、この安価な肘掛けは自分の「アマゾンのほしいものリスト」のなかで発見しました。私自身が入れたのでしょう。他人はできませんからね。すっかり忘却していました。新鮮な目で見ますと、あればあったで便利に違いありません。ほしくなりました。Pretty Seeさんという業者が販売する肘掛けで、1388円でした。

Pretty Seeさんという業者が販売していた「肘掛け」。

腕をおく部分はやや厚みのあるフェイクレザー。

翌日に物は届きました。なるほど、これは安っぽい。中国製です。プラスティック製です。金属はどこにも使われていません。端に全体重をかけますと、確実に折れてしまいます。表現を変えますと、適度なレスポンスがあって心地よいとも言えます。


【脚注】

木村邦彦

メディア関連で編集制作、ライターなどしています。(さらに詳しい自己紹介