androidスマホのボタンが三つあることへのいらだちと快感

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噂によれば、70年代。ゼロックスでマウスの試作をみたジョブスは、後にMacintoshにマウスを付加することを決めたとか。ゼロックスでのマウスの試作には三つのボタンがあったそうだが、Macは一つであった。一つボタンのシンプルさは、Macintoshの成功へ導いた。
それから数十年。いま、Macintoshを使っている人で、右クリックができないマウスを使っている人はいるだろうか。いまや、一つだけのボタンのマウスは絶滅したといっても過言ではない。なぜなら、不便だから。物足りないからだ。
さて、iPhone下部にあるホームボタンは、ひとつである。iPhoneをみると、マウスの歴史を重ねてしまう。
あまりにシンプルなので、iPhoneに説明書はいらない。ストアも一つ、設定も一つ、ボタンも一つ…。なにごとも一つである。
一方、androidの下部のボタンは、たいてい三つ。androidを使いこなすには、説明書を読む必要がある。
android下部にあるボタン、「メニュー」、「ホーム」、「戻る」などのボタンは、はじめ私をいらつかせたし、パニックにも至らせた。私は、ときどき、はじめてandroidスマホを手にした日のことを、悪夢として思い出す。
しかしながら、数ヶ月たち、慣れてみるととても便利である。とりわけ「戻る」ボタンは便利だ。iPhoneの操作をしていても、いつのまにか「戻る」ボタンを探している自分を見つける。
シンプルさになれると、だんだんと応用が利いてくるものだ。Macのマウスが辿った歴史のように、案外iPhoneの下部のボタンも複数になる時代は、やってくるのかもしれない。

木村邦彦

メディア関連で編集制作、ライターなどしています。(さらに詳しい自己紹介