日経新聞、マーケット面が分かるようになる本

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毎日5分の「日経新聞」道場  「データウオッチ」と「連想」で経済が分かる!  角川SSC新書

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本書を手にするまでのあらまし

経済の血液とも呼ばれる金融のメカニズムを知りたい! 

そこで、一年間、漠然とマーケット面の数字を毎日眺め続けました。日経新聞のマーケット欄には、経済や金融のメカニズムを伝える重要な指標が並びます。

日経新聞のマーケット総合1と2

日経新聞のマーケット総合1と2

一年後、日経平均株価、売買高、ドル円相場といった基本の数値はなんとなく理解できるものの、その他の指標はよく分からないままでした。やはり、漫然と数字を眺めるだけではだめのようです。

指標を読み解く努力の仕方を変えてみた

漫然と数字を眺めるだけではだめのようです。

漫然と数字を眺めるだけでは経済の動きは読み解けない。

毎日数字をただ眺めるのはやめて、データの意味を知り、その役割を意識することにしました。

そこで役だったのは新書『毎日5分の「日経新聞」道場 「データウオッチ」と「連想」で経済が分かる!』(角川総一 著)です。

本書は、景気のよしあし、為替、金利、債券、株式、物価の関連性をわかりやすく説明します。これらは互いに強く関連し合い、経済・金融の世界を貫く最も重要な〝メカニズム〟を生み出します。

つぎに、よりリアルに経済の動きを実感するために、最低限のデータを継続的にウォッチすることを提言します。その切り口として、22の基礎データを解説します。

無担保コール翌日物金利/ TIBOR3カ月物金利/ 10年新発長期国債(固定利付き)の利回り/ 5年利付国債の利回り/ FFレートと短期国債(TB)3カ月物利回り/ 欧米の10年物長期国債の利回り/ 銀行間直物相場(ドル円、ユーロ円)/ 対顧客電信売相場(TTS)/ 日経通貨インデックス/ 国内の株価指数(日経平均株価、東証株価指数)/ 売買高(出来高)/ 騰落レシオ/ 時価総額/ 株価収益率/ 株価純資産倍率/ 配当利回り/ 業種別日経平均/ 世界主要国の株価指数/ WTI/ ニューヨーク金先物、ロンドン金現物/ ロイター・ジェフリーズCRB指数/ 東証REIT指数

基礎データの意味を知り、関連づけて読む癖をつけることで「このところ円がちょっと安いな」から一歩進んで「2009年11月末には一時84円台まで円高が進んだが、今は93円台なので10%円安だな」といった認識もできるようになると筆者は言います。

本書を読み終えて

本書はわかりやすいのですが、経済のメカニズムは一度読めば理解できるものではありません。しかし、各指標の意味を知り、関連づけて読むクセをつければ、数字の表情もそれなりに見えてきます。

さて日経新聞に目を移すと、2016年11月24日の日経平均は6日連続で上昇していました。このデータだけ観れば、単に景気が良いだけに感じます。しかし、マーケット総合1面の「市場体温計」にある騰落レシオを見ると、135.84%となっています。本書では、騰落レシオをつぎのように解説します。

騰落レシオを見れば、株価が景気の実態から逸脱した動きをしていないかどうかが分かります。景気が足踏みしているのに騰落レシオが120%以上だと、株価は明らかに過熱傾向であり、「近々下落する可能性が高いな」と連想できるのです。

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すなわち、2016年11月24日の日経平均は少々加熱気味のようです。

アメリカ大統領選挙以後、日経平均が連日上昇している理由は?

アメリカ大統領選挙以後、日経平均が連日上昇している理由は?

アメリカ大統領選挙でトランプさんが勝利して以来、なぜ日本株は上昇し続けているのでしょう? 日経新聞の記事と併せて読むと、次のように考えることができそうです。

トランプさんが大統領に実際に就任するまでの数ヶ月間はまだボロも出にくいので、投資家たちは「財政拡大による米金利上昇」が「ドル高」とあり、円は売られて円安となって「日本株高」になっている。いわば実体のない加熱気味の相場は、そろそろ下落すると予測できるのかもしれません。

なるほど経済・金融の理解も深まれば、世界の動きが面白いように見通せそうです。

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木村邦彦
最近はまっているのは、禅関連の読書。(さらに詳しい自己紹介
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