【随想】何もしない

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一度に集中できる時間は25分という説がある。集中して仕事をこなすために、25分毎に時間を区切って仕事をする時間管理術をポモドーロテクニックという。私は玉子の形をしたキッチンタイマーで、時間をはかり、仕事を進めてみたりする。午前から午後へ、午後から午前。そして、また午後になる。

二十歳を過ぎたころから、時間が経過する速度が速くなった気がする。きっと、老化も関係しているに違いない。ふと思う。何もせず、一日をすごしたらどれほど時間が長く感じられるだろうか。

細切れの時間と時間の間で、スキルを磨き、リスクを回避する。応急処置的に身に付けた知識も、いつしか蓄積され知恵となっていく。とはいえ、めまぐるしく変わる時間のなかで、何か「大切なこと」を見失っている気もする。自分はいったい何のために生きてきたのだろうとか考えてしまう。

大切な人と、“親密な時間”を過ごすための時間。それは自分のための時間でもあるだろう。理由は、きっと素晴らしい時間だから。その時間もまた、“何もしない時間”として、あらかじめ準備する必要がある。何もしない予定をたてる。何もしないことは、前もって準備する必要がある贅沢な過ごし方なのだ。

大きな時間のなかで流されがち。見つめ直す時間も必要なのだと思う。

木村邦彦

某メディアの編集制作をしています。妻と二人暮らしの兼業主夫でもあり、実生活の充実も大切にしてます。最近はまっているのは、禅関連の読書。(さらに詳しい自己紹介

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